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「あすか」運用状況
2000/7/2に更新
2000/6/17
3パスめアンテナ反転中、34mアンテナ架台を支える4本の足のうちの1本のモータが(おそらく雨による多湿のため)ショートして駆動できなくなる。このため、3パスめのデータの半分と、4パスめのデータが失われる。翌18日(日)の運用は、20mアンテナで行なってもらう。影響を受けたのはArk 564。
2000/6/1
KSC 34mアンテナによる運用を開始。34mアンテナはDSNと同様リプロ専用とする。「ようこう」とのアンテナの干渉回避や日曜日に運用により、「あすか」のデータの質の大幅な改善が見込まれる。
2000/4/7-4/11
SMC SW 1の観測中、角運動量方向異常が検出されてセーフホールドに落ちる。誤差角運動量と地磁気のなる角度が悪く、磁気制御のできない時間が続いたために、誤差角運動量が増大してしまったことが原因。背景として軌道高度低下に伴って姿勢外乱が増大していることが考えられるため、4月10日に姿勢異常チェック判定値を以下のように変更した。
- RW回転数(精モード):50rpm→200rpm
- 角運動量方向:15deg→25deg
- 角運動量変化率(精モード):0.1Nm→1Nm
- 角運動量変化率(粗モード):0.2Nm→1Nm
- RW回転数(粗モード)(200rpm)、太陽方向(5deg)、太陽角(35deg)、角運動量絶対値(2Nms)は変更なし。
4月11日18:40からSMC SW 2の観測を再開した。
2000/03/22-3/23
Sgr AからSS433へのマヌーバ時にセーフホールドに落ちる。マヌーバ終了間際、たまたま残差角が小さくなってポインティングモードに移行してしまったが、この時点ではまだACPの支持する回転数とRWの実際の回転数の間に開きがあって、セーフホールドモードに入った(ポインティングモードでは50rpm、マヌーバモードでは200rpmまで差を許容する設定になっている)。3/23の5:40にSS433の観測を再開。
1997/10/22-10/25
DC0608-33からSGR1900+14へのマヌーバ後、設定されていたトラック領域のすぐ近くにあった別の星を引っかけてしまい、姿勢がずれる。次のSN1993Jに移動した後、KSCで問題に気がつく。10月25日に姿勢を更新するオペレーションを行ない、06:51にSN1993Jから1度程度離れた方向にポインティング。27日の1パスめ終了後にGRB920525へのマヌーバを行ない、観測を再開する。影響を受けた観測は
- SGR1900+14 (姿勢がずれている)
- SN1993J (姿勢がずれている)
- GRS1915+105 (キャンセル)
- NGC6876 (キャンセル)
- GRB_920525 (MNV開始が10/26 17:30から10/27 00:10に遅れる)
1997/9/30-10/1
20mアンテナの導波管に乾燥空気を入れる装置にトラブルが発生、9/30の5パスすべてと、10/1の1パスめ、3-5パスめはコマンドが送信できず、受信のみとなる。10/1の2パスめは、担当メーカの判断で一時的にコマンド送信を行ない、OP/OGとスターカタログの書き込みを行なう。Trapezium #2の観測データのうち、9/30 14:00頃から10/1 18:50頃のデータを失う(リアルデータは取得)。
1997/9/15
台風の影響で終日受信できず。X1658-298の後半約1/3とAGPS267.3-27.4のほぼすべて、そしてOAO1657-415の最初ごく一部が失われる。
1997/9/1
GISのCPU2が暴走。9/2にプログラムを再ロードして復帰。PKS 420-01の終わりの一部とAK Herの全体、Galactic Ridge 10 #1の最初の一部に影響が出た。
- 9/1 5:50頃 CPU2暴走。
- 9/1 11:00頃 GIS2をCPU3につなごうとして失敗。
- 9/2 4:00頃 GIS2をCPU3につなぎかえ、CPU2にBFMからプログラムロード。
- 9/2 9:10頃 GIS2とCPU2に戻す。以後正常。
1997/8/13
Her X-1の観測が8/13 13:00から予定されていたが,コマンドミスで別の姿勢番号にマヌーバしてしまう。幸い以前のIC4329Aの姿勢であったため大事には至らず,16:22にHerX-1に復帰。13:00から16:22のHer X-1のデータが欠ける。
1997/6/28
台風のため終日運用をキャンセル。 復帰後もA1885の観測を行ない、IC1481の観測を先送り。
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