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『あすか』搭載X線望遠鏡の較正
『あすか』アーカイブ整備の一環として、X線望遠鏡の較正を行っている。
『あすか』搭載のX線望遠鏡は、X線反射鏡(XRT)と2種類の焦点面検出器、
位置検出型蛍光比例計数管(GIS)とX線CCDカメラ(SIS)、から構成されている。
XRTは表面が金でコーティングされており、X線に対する
反射効率を正しく計算するには、金の正確な光学定数を用いる必要がある。
金の光学定数は、近年著しく精度が向上しているので、新しい光学定数を
採用し、それに合わせて反射鏡のパラメータも再調整して、レスポンスの
改訂を行った。この結果を受けて、GISではレスポンスの見直しが行われた。
GISの較正は、おもにカニ星雲のデータが基準になっている。
そこで、改訂されたXRTのレスポンスと組み合わせた時に、
カニ星雲のスペクトルパラメータが適当な値になるように、調整が
行われた。SISでは、放射線損傷のパラメータの改訂が行われている。
X線CCDは、軌道上での放射線損傷によって徐々に性能が劣化していくので、
その経年変化をレスポンスに適切に取り込む必要がある。
暗電流のモデル化はほぼ終了し、現在は、電荷転送効率をチップや読み出し
モードの関数としてパラメータ化する作業を行なっている。
これらの較正情報は、随時、解析ソフトの一部として全世界の研究者に
公開されている。
JAXA 宇宙科学研究本部 高エネルギー天文学研究系

Last Modified: Sunday, 05-Oct-2003 19:42:39 JST
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