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科学衛星「あすか」による宇宙X線の観測と研究
教授 井上一, 教授 長瀬文昭, 教授 国枝秀世, 教授 満田和久, 助教授 村上敏夫, 助教授 高橋忠幸, 助教授 紀伊恒男, 助教授 堂谷忠靖, 客員助教授 田原譲, 助手 石田学, 助手 藤本龍一, 助手 上田佳宏, 助手 尾崎正伸, 特別研究員 見崎一民, 特別研究員 伊豫本直子, 特別研究員 柴田亮, COE研究員 小澤秀樹, COE研究員 松本千穂, JST研究員 渡辺學, JST研究員 山下朗子, 東大・理 牧島一夫, 東大・理 国分紀秀, 埼玉大・理 田代信, 都立大・理 大橋隆哉, 都立大・理 山崎典子, 都立大・理 石崎欣尚, 東工大・理工 河合誠之, 東工大・理工 片岡淳, 青山大・理工 吉田篤正, 理研 三原建弘, 京大・理 小山勝二, 京大・理 鶴剛, 名大・理 山下廣順, 名大・理 小賀坂康志, 阪大・理 常深 博, 阪大・理 北本俊二, 阪大・理 林田清, 阪大・理 宮田恵美, 広大・理 深沢泰司, 愛媛大・理 粟木久光, 宮崎大・工 廿日出勇, 宮崎大・工 山内誠, 神戸大・発 伊藤真之, 岩手大・理 山内茂雄, 他「あすか」チーム
「あすか」は,わが国4番目のX線天文衛星であり,約10 keVという高いエネルギー
領域まで撮像能力のある初のX線衛星である.この望遠鏡の焦点面には,広い視野と高い時間分解能を持つ位置検出型蛍光比例係数管と,高いエネルギー分解能を持つX線CCD
カメラが配置され,お互いに相補的な役目を果たしつつ全体として優れた性能を発揮するように設計されている.
2000年度は,軌道寿命を考慮して,重要天体の長時間連続観測を主に行なった.しかしながら,7月15日に発生した激しい磁気嵐のために姿勢制御不能に落ち入り,それ以降,科学観測ができなくなった.2001年3月2日大気圏に再突入して消滅した.科学観測ができなくなってからは,アーカイブデータの解析をもとに,宇宙X線の研究を行なっている.これまでに得られた主な成果に,
- 近傍銀河M81に出現した超新星SN1993JからのX線の検出
- 軟ガンマ線バースト・リピータの超新星残骸への同定
- 銀河中心付近に分布する広がった高温ガスの電離構造の同定
- 超新星残骸からの玉葱状の輝線構造の発見
- 超新星残骸での宇宙線加速の証拠の発見
- 銀河系中心でのX線反射星雲の発見
- 楕円銀河の元素存在比の精密測定
- 活動銀河核の相対論的降着円盤からの鉄輝線の発見
- 活動銀河核の吸収線構造の精密測定
- 銀河団の温度構造の発見
- X線背景放射の源となる微弱X線源のスペクトル測定
- 超光速ジェット天体からの吸収線の発見
- γ線バースト天体のX線残光の観測
- 軟ガンマ線バースト・リピータからのX線パルスの検出
- 原始星からX線放射の発見
- マゼラン星雲からの多数のX線パルサーの発見
- 銀河団の暗黒物質の階層構造の発見
- 銀河団・銀河群からの非熱的拡散X線源の発見
などがある.
JAXA 宇宙科学研究本部 高エネルギー天文学研究系

Last Modified: Sunday, 05-Oct-2003 19:42:57 JST
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