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天文学会 Astro-E2特別セッション

「X線天文衛星Astro-E2の拓く宇宙物理学」

本セッションはAstro-E2 サイエンスワーキンググループ主催、高エネルギー宇宙物理学連絡会の共催により,3月22日17:20から19:00まで開催されました.2005年1-2月打ち上げ予定のAstro-E2衛星の公募観測に対して多くの研究者の方に応募していただくことを目的に,まず観測装置の性能および公募観測についてAstro-E2チームから発表を行い,次にいくつかの分野の方をお招きしてAstro-E2衛星を用いたサイエンスの可能性を論じて頂きました.プログラムは以下の通りでした.

  1. あいさつ (宇宙航空研究開発機構 井上一)
  2. Astro-E2衛星の概要と観測公募 (宇宙航空研究開発機構 満田和久) [PDF]
  3. Astro-E2で探る銀河団のダイナミクス (東京都立大 大橋隆哉) [PPT]
  4. Astro-E2で活動銀河核について観測したいこと (国立天文台 亀野誠二) [HTML]
  5. Astro-E2で迫る星・惑星形成 (国立天文台 田村元秀) [PDF]

まずAstro-E2チームを代表して,プロジェクトマネージャーの井上氏からあいさつと衛星打ち上げへの経緯,満田氏により衛星と観測装置および公募観測の詳細についての説明がありました.それに続きAstro-E2の拓くサイエンスとしてまず大橋氏から銀河団の高温プラズマを中心とする研究の展望を紹介して頂きました.次に亀野氏から電波観測の最新結果を織り交ぜながら巨大ブラックホール連星軌道運動や降着円盤の物質分布の観測提案について講演して頂きました.最後に田村氏から星生成領域の研究分野にAstro-E2衛星がどのように寄与できるか,なぜX線で観測するのか,と言った基礎とレビューから,フレアや円盤の運動を調べる提案まで,分かりやすく発表して頂きました.

X線天文衛星をコアにした特別セッションを行うのは初めてであり,世話人側はどれだけの人が興味を持って集まって来ていただけるか正直不安でしたが、定員約300人の会場が一杯となり,Astro-E2衛星への関心の高さと期待を確認することができました.最後に,講演者および多数の参加者の方々と学会関係者に感謝いたします.世話人は國枝秀世,鶴 剛,大橋隆哉が務めました.

2004年4月7日
京都大学 鶴 剛


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