すざく衛星では、X線CCDカメラ(XIS)に続き、硬X線検出器(HXD)による観測を始めました。そのFirst LightについてPress releaseを行い、ISAS/JAXAの以下のホームページに記事が掲載してありますので、ご覧になって下さい。
http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2005/0826.shtmlこれで、使えなくなったXRSを除いて、すべてのシステムが通常のモードで観測を開始し、これまでの衛星にはない、極めて広い波長域で良い感度の観測が可能となりました(図1のスペクトル参照)。現在は、較正用天体の観測や各種のパラメータの調整などを進めながら、科学観測を開始しています。但し、これまでXRSを前提にして計画してきた観測計画は、Science Working GroupによるPV phaseについても、皆様から頂いた提案によるAO-1についてもすべてキャンセルすることにしました。すざく衛星のXISとHXDを活かして新しい世界を切り拓くような観測提案を、再び募集しようと考えています。今後、いくつかの典型的な天体の実測データを公表して、それを参考にした新しい提案をして頂こうと思っています。