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X線天文衛星「すざく」によるX線観測の 第1期公募のご案内(AO-1)

宇宙航空研究開発機構はX線天文衛星「すざく」を2005年7月10日に無事に打ち上げました。この衛星計画の推進にあたり、天文学会を始めとする関係者の皆様の御協力を頂いたことに深く御礼申し上げます。打上げ後、観測機器の立ち上げの中で、高分解能X線分光器(XRS)については、これまでで最高の分光分解能を持つことが実証されましたが、その直後に冷却用ヘリウムが失われ、残念ながら観測不能に陥りました。日米双方に調査委員会が作られ、現在、原因究明が進められております。残る4台のX線CCDカメラ(XIS)と1台の硬X線検出器(HXD)は順調に立ち上がり、また、X線望遠鏡の結像性能も確認され、観測装置の較正と性能を実証するための試験観測が行われてきました。その結果、(1) 硬X線領域(10-300keV)において、これまでで最高の感度を持つこと、(2) 軟X線領域(0.3-1 keV)において、これまでのCCDカメラに比べて高い感度と分解能を持つことが実証されました。すなわち、「すざく」が予定通り広帯域にわたって高感度かつ優れたX 線分光性能を持つことが確認できました。

「すざく」打上げ前の2004年に公募した観測提案はX線分光器(XRS)による観測を中心として審査・採択されたものであるため、観測戦略の見直しが必要となっております。このため、前回採用された提案は全てキャンセルさせていただき、新たに観測公募を行うこととしました。今回の公募は2006年(平成18年)4月より1年間の観測を対象とします。上に述べました様に、CCDカメラ(XIS)と硬X線検出器(HXD)を活かした提案をお願い致します。応募締切は、2006年1月7日(土)正午(日本時間)です。

すざく衛星、および、公募の詳細については、以下のweb pageをご覧ください。

http://www.astro.isas.jaxa.jp/suzaku/

広い分野の研究者の皆様の応募をお待ちしております。

宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部       
満田和久(すざくプロジェクトマネージャー)  
国枝秀世(すざくプロジェクトサイエンティスト)
高橋忠幸(すざく副プロジェクトマネージャー) 

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