「すざく」の最新成果

2009年7月15日



2005年7月10日に打ち上げられた我が国5番目のX線天文衛星「すざく」は、打ち上げから4年を経た今も軌道上で順調に観測を続け、多くの科学的成果を生み出し続けています。2009年6月29日〜7月2日に、最新の「すざく」の成果を集めた国際研究会を小樽で開催したところ、290名を超える出席者(外国人90名)が260件の成果発表を行い、これをもとに活発な議論が展開されました。その成果発表の中から選りすぐった5件を集めた記者発表を7月17日に行います。このホームページは、その資料を集めたものです。

[0] 「すざく」の紹介
  満田和久(みつだ・かずひさ)
  宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部・高エネルギー天文学研究系・教授
   発表資料

[1] 太陽と同程度の大きさの加速源が脈動しながら大質量星をまわっていた
  ー X線天文衛星「すざく」が明らかにした謎のガンマ線連星における超高エネルギー粒子の生成 ー
  高橋忠幸(たかはし・ただゆき)
  宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部・高エネルギー天文学研究系・教授
   発表資料

[2] 新星は新たな宇宙線の起源か?
  武井 大(たけい・だい)
   立教大学大学院・理学部物理学科・宇宙地球系物理研究室・博士課程1年
   発表資料

[3] 銀河を満たす230万度のガスとX線で輝く太陽系
  山崎典子(やまさき・のりこ)
  宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部・高エネルギー天文学研究系・准教授
   発表資料

[4] 銀河系の中心を流れる「プラズマの川」
  鶴 剛(つる・たけし)
   京都大学大学院 理学研究科 物理第二教室 宇宙線研究室・准教授
       発表資料

[5] 「すざく」が解明した天の川分子雲の立体分布 ― 宇宙X線スペクトル・トモグラフィー ―
  劉 周強(りゅう・しゅうきょう)
   京都大学大学院 理学研究科 物理第二教室 宇宙線研究室・修士課程2年
   発表資料



6月29日〜7月2日に小樽で開かれた「すざく」国際会議 "The Energetic Cosmos: from Suzaku to Astro-H" の情報は以下にあります。
http://www-utheal.phys.s.u-tokyo.ac.jp/SuzakuConference2009/