「すざく」が明らかにする宇宙の重元素合成の歴史

〜2007年 日本天文学会 秋季年会で記者発表〜




元素が示す宇宙誕生以来の銀河団中の超新星爆発の数

東京理科大学の 佐藤浩介 研究員 を中心とする研究グループが「すざく」衛星で観測された4つの銀河団データを解析し、宇宙誕生から現在までに起こった超新星爆発の総数を求めたところ、II型超新星爆発が、Ia型の超新星爆発よりも 約3倍も多く起こっていたことがわかりました。詳しくはこちらをご覧下さい。

 この内容は、2007年9月20日付け「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」誌に掲載されました。

すざく衛星100億年前の宇宙の大規模重元素汚染の証拠をつかむ

大阪大学の 藤田 裕 准教授 を中心とする研究グループは「すざく」衛星を用い、銀河の集団(銀河団)から500万光年も離れた宇宙空間の希薄なガスを観測し、そこにも重元素が広く存在していることを世界ではじめて明らかにしました。この重元素の広がりは、銀河から宇宙空間への重元素の放出が、今からおよそ100億年も前に起きたことを示しています。詳しくはこちらをご覧下さい。



「すざく」ホームページ
http://www.astro.isas.jaxa.jp/suzaku/index.html.ja